2010年12月29日水曜日

NetWalkerでダンジョンマスター

ダンジョンマスターという疑似3Dのリアルタイムのダンジョン探索ゲームがありました。
だいぶ昔にPC-9801で遊んで、とても面白かった記憶があります。
根強い人気があるらしく、クローンも作成されており現在でも遊べるようです。
こちらに詳しい情報がありました。
これをNetWalkerで遊べないかとJava版のクローンであるDungeon Master Javaを試してみたところ二階層へ降りたところでメモリが足りなくなり強制終了してしまいました。でも、ちゃんと動いたので感心しました。

Javaを使わないものを試そうと、Linux用にポーティングされたChaos strikes backをコンパイルしてみました。Debianパッケージになっているので、Ubuntuでもコンパイルしやすいだろうと想像し、Linuxがよく分からない自分には、よい練習かと思いました。

ガリガリ活用研究のEBviewをビルドする箇所を参考に、開発に必要なツールをインストールしました。

$sudo apt-get install build-essential automake autoconf dh-make fakeroot debhelper dpkg-dev


こちらから、以下の三つのファイルをダウンロードしてきました。
chaos-strikes-back_11.014.orig.tar.gz
chaos-strikes-back_11.014-3.dsc
chaos-strikes-back_11.014-3.diff.gz

まず、ソースを展開してパッチを当てるそうです。
$ dpkg-source -x chaos-strikes-back_11.014-3.dsc

chaos-strikes-back_11.014というフォルダができました。
中を覗くとsourceとbinaryがあります。
binaryには、実行ファイル.Chaos_strikes_back_for_linuxがありますが、
ARMであるNetWalkerでは動作しないでしょう。恐ろしいので試していません。
コンパイルしたいので、sourceのほうへカレントを移します。
$ cd chaos-strikes-back_11.014/source

説明には、autogen.shを実行するように書かれています。
Makefileを生成するスクリプトのようです。
autogen.shに実行可能属性をつけます。
$ chmod +x autogen.sh

実行します。
$ ./autogen.sh

すぐにlibtoolが必要と言うメッセージが出て止まるので、
libtoolをインストールします。
$ sudo apt-get install libtool

再び、
$ ./autogen.sh

今度は、glib >=1.2.0が見つからないというエラーがでます。
そこで、libgtk2.0-devをインストールします。
sudo apt-get install libgtk2.0-dev
これは大きく、比較的、時間がかかりました。

再び、
$ ./autogen.sh
なんかうまくglibを見つけてくれません。
しかたがないので、configure.inの中の
PKG_CHECK_MODULES(GLIB, gllb >= 1.2.0)

PKG_CHECK_MODULES(GLIB, glib-2.0)
に書き換えました。

再び、
$ ./autogen.sh

sdl-configというコマンドが見つからないというエラーがでるとともに、
パッケージesoundが見つからないというエラーもでます。
そこで、libsdl1.2-devをインストールします。
sudo apt-get install libsdl1.2-dev
このときlibesd0-devも同時にインストールされました。

今度こそと、
$ ./autogen.sh

ウィンドウサイズを動的に変更するためには、Hermesが必要というメッセージがでます。必要ないので、オプションをつけてautogen.shを実行しなおします。

$ ./autogen.sh --disable-dynwinsize

Now type 'make' to compile Chaos Strikes Back for Linux
と表示がでて終了。どうやらMakefileができたようです。

$ make

たくさんの警告を表示しながらコンパイルが続きました。
無事に終了したようで、srcの中に実行ファイルChaos_strikes_back_for_linuxができています。

そこでbinaryにある実行ファイルを入れかえます。
$ cp src/Chaos_strikes_back_for_linux ../binary/.Chaos_strikes_back_for_linux

~/chaos-strikes-back-11.014/binaryの中のDMlinux.shを実行するとオリジナルのダンジョンマスターを遊ぶことができました。
ちゃんと扉がガラガラ開く音も再生できています。
二回に降りてすぐの、マミーさんのところでスクリーンショットを取りました。
この先に進むと不具合がでてくるのかは分かりませんが、動作しています。

調べながらコンパイルするのも、ちょっとゲーム的で面白いですね。

2010年12月11日土曜日

NetWalker PC-T1アップデートがあった

ひさしぶりにアップデートをかけてみたら、Linux-image-sendai のアップデートがきていたので、さっそく適用した。なにが変わったのだろう?

PC-T1に外付けキーボードでも用意しようと思い、IO-DATAのCPKB/BTを注文した。TABキーとALTキーがないのが残念だけど、キーマップの変更などで対処できるのだろうか。

近頃話題のガラパゴス端末を店頭で触ってきたけど、いい感触でした。思ったよりサクサク動いていました。5.5インチのポータブル版がよいけど、PC-T1と解像度が同じなので購入は我慢できそうです。
自分で作ったPythonスクリプトが携帯端末で動くというのもとても楽しいので、まだNetWalkerを使っていけそう。そのうちNetWalkerもガラパゴスに対応するのかな。ガラパゴス対応の新機種でもよいのでUbuntu搭載のNetWalkerは続けていってほしいと思います。

追記
CPKB/BTが届いたので、試したところTABもALTもFNキーとのコンビネーションで入力できるようになっていました。

2010年10月24日日曜日

NetWalkerにJabRefをインストールしてみた

NetWalker PC-T1は、データビューアとして便利に使えます。
論文のPDFを見ることがひとつの用途ですが、それを整理しておくための文献管理ソフトが必要だと思い、Pybliographerをインストールして使ってみていました。しかし、使用中に終了してしまったりと動作がいまいち不安定な様子でした。 ほかに、JabRefというものがあり、それも便利そうなので試してみています。アプリケーションの追加と削除からバージョン2.3.1がインストールできました。javaで動作するもので、起動などに時間がかかりますが、いまのところ順調に動いています。WindowsでもMacでも利用できるようなので、Windowsでも利用してみようと思います。

2010年9月18日土曜日

NetWlaker PC-T1で使うJpegViewer

しばらく自分で利用しつつ、いくつか機能を追加してみました。pngも読みたくなったり、ファイル名が知りたくなったり、画像の振り分けに使いたくなったり、リサイズもしたくなりました。Windows環境でも利用しています。
こちらからダウンロードできるようにしました。
NetWalkerからダウンロードすると簡単でしょう。
簡単に手順を書いておきます。
とにもかくにも、wxPythonがインストールされていないと動きません。
Synapticパッケージマネージャからpython-wxtoolsをインストールしてください。
ダウンロードしたzipファイルを展開したら、中に次のファイルがあることを確認します。
jpegview.py (本体)
help.jpg (操作が書かれたjpgファイル)
jpegviewrc (設定ファイル)
readme.txt (説明ファイル)

1.ホームフォルダに、jpegviewというフォルダを作ってください。
2.前の4つのファイルをそのフォルダにコピーまたは移動します。
3.設定ファイルjpegviewrcをエディタで開いてください。
4.設定ファイルの中に、
ExportPath= '/home/netwalker'
DefaultScreen='/home/netwalker/jpegview/help.jpg'
と書かれています。

/home/netwalkerがホームフォルダのパスですので、そこを自分の環境にあわせて書き換えてください。netwalkerがユーザー名ですので、そこを自分のユーザー名に変えるとよいでしょう。
5.jpegview.pyをダブルクリックで実行します。
実行しますかと聞かれますので、実行を選んでください。
うまく動作したらスクリプトをメニューに登録するとよいでしょう。

jpegview.pyのパーミッションに実行可能がついていないと実行できないと思いますので、
その場合は、chmod 755して変更してください。

いろいろ実験しながら書いたものですので読みにくかったり、無駄なコードが入っていたり、
エラーが出たりするかと思います。手持ちの環境でしか動作は確認していないので、動かなかったら、ぜひ教えてください。

動かないときは、端末を開いてjpegviewのフォルダに移動したのち、
$ ./jpegview.py
で実行すると、エラーメッセージが表示されていると思います。

スクリプトは自由にいじって、それぞれ好みにあわせていただけると幸いです。

2010年9月8日水曜日

NetWalker PC-T1でJpeg Viewer

zip圧縮されたjpegファイルを見るのにComixを使っていましたが、キーボードのないPC-T1には、ページの送り、戻りがやりにくかったのです。タッチペンで操作できて、小さな画面をめいっぱい使えるようなソフトウェアが欲しくなり、wxPythonで書いてみました。ZipFileを用いて、zip圧縮ファイルを開きました。Windows環境で開発しましたが、NextTrainのデータを読むものと同様に、ほぼ同じスクリプトで動作します。このようなところは、Ubuntuが搭載されているNetWalkerならではかと思います。

 電子書籍リーダーと同じように、ウィンドウの真ん中をタップして全画面表示と切り替えるようにしました。 回転、ファイルの送り、戻り、ズーム、移動をスタイラスによるストローク操作で行えるようにしました。jpegファイルを表示するだけですが、とりあえずは十分な感じです。

2010年8月29日日曜日

NetWalkerでNextTrainのデータを読みたい


リアルタイムに電車が出発するまでの時刻を表示するNextTrainというソフトウェアがあります。この時刻表データが利用できるソフトウェアは、さまざまなプラットフォームで作られているようで、Visorを使っていたころは、DA TrainTime というソフトウェアで利用していました。あると便利なソフトウェアだと思います。
NetWalkerで、そのデータを利用できないかと思い、pythonとwxPythonで書いてみました。落書きみたいなものなので、不具合もありそうですが、自分が利用する分には使えそうです。

NetWalker PC-T1には、pythonは最初からインストールされていましたが、wxPythonは追加しないと使えませんでした。Synapticパッケージマネージャで、wxPythonを検索すると、python-wxtoolsがありましたので、こちらをインストールしました。

スクリプトの作成は、windowsで行いましたが、NetWalkerでもほぼ同じスクリプトが動作しました。
ソースコードのエンコードをutf-8に、改行をunixのものにするだけです。
最初は、修正前のものをNetWalkerに送ってから、geditで変更したところ、正規表現の\が使われているあたりで、おかしく変換されてしまったので、Windowsのvimで変換したところうまくいきました。

pythonとwxPythonを使ってWindowsでもNetWalkerでも動くGUIプログラムが作れるのは、便利だと思いました。

2010年8月13日金曜日

matchbox-keyboardその後

こちらのブログで紹介されていた指入力キーボードのレイアウトを使って、matchbox-keyboardを立ち上げてみました。
こんな感じでXchatでIRCができます。
Matchbox-keyboard-togglerはパネルに登録して、アイコン画像を貼り付けました。


SoftStylusの右脇のパネルアイコンは、オプティカルポイントのモード切替です。
/usr/bin/toggle_oj6sh_mode /proc/oj6sh_wheel
とするとモードが切り替わるようなので、これをパネルに登録しました。
クリックボタンを長押しするよりも切り替えが軽快にできる感じです。

2010年8月11日水曜日

NetWalkerとListen Music Player

NetWalker PC-T1にListen Music Playerをインストールしてみた。ライブラリの場所を指定したり、フォルダをインポートしてみたりするがあるはずの、mp3ファイルがリストされない。Listen Music Player failes to play MP3という報告があったので、そこを読むとgstreamer0.10-plugins-uglyをインストールするようにとあった。追加と削除で探すと、Gstreamer extra pluginsが見つかった。説明をよむと、これが目的とするものらしいので、インストールしてみたところ、mp3ファイルがListen Music Playerでリストされるようになって、無事に再生できた。

2010年7月30日金曜日

NetWalkerとmatchbox-keyboard

3日前に、とうとうNetWalkerを購入した。 PC-T1、タッチペンで操作するタイプのもの。
キーボードつきのもよかったのだが、長文を入力する予定もないので、こちらに決めた。
標準のSoftStylusは、タッチペンで操作する分にはよいのだが、二本の親指で入力しようとすると、難しい。十分なサイズにすると、画面を大きくふさいでしまうからだ。
レイアウトがカスタマイズできればと思うけど、できない様子である。
よいソフトウェアキーボードがないかと探したところ、matchbox-keyboardというものがあった。
追加しようとしたところ、PC-T1には、すでに初期状態でインストールされていた。

matchbox-keyboardの表示、非表示の制御をどうするか検索してみたら、
matchbox-keyboard-toggler というアプレットが作成されていた。
moblin-keyboard-managerというものが、Synapticパッケージマネージャからインストールできそうであったが、NetWalkerで動作するかどうか判らなかった。
これをコンパイルして、パネルに登録するとdaemonモードで起動させたmatchbox-keyboardの表示をON/OFFできた。

大雑把な手順は以下の通り
1.matchbox-keyboardを-dオプションをつけて自動起動させる。
2.Synapticパッケージマネージャから、libx11-devをインストールする。
3.matchbox-keyboard-toggler.cをダウンロードしてきて、コンパイルし、
適当な場所(/usr/bin)に適切なパーミッションでコピーする。
4.パネルにコンパイルできたmatchbox-keyboard-togglerを追加する。

matchbox-keyboardのパネルは、Altキーを押しながらのウィンドウの移動で、
上下、入力に邪魔にならない場所に移動しながら利用できた。
このとき、両ボタンの長押しで、Altキーが押しっぱなしになるように、
クリックボタンの設定を変更している。
Altキーの解除がわかりづらいのが問題ではあるが、慣れれば十分に使えそうである。